省エネ

わたしたちの目指す家づくりのPOINT

家そのものの
性能を高めて省エネに

自分の家に対して何の疑問も持たずに暮らしている方がほとんどだと思いますが、「日本の家は暑すぎる」「日本の家は寒すぎる」というのが実情です。電気代も高騰している昨今、家そのものの性能を上げて室内の温度を快適に保ち、光熱費を抑えられる「省エネ住宅」が必要不可欠となっています。国のエネルギー基本計画（令和3年10月閣議決定）によると、「2030年度以降新築される住宅について、ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」とともに、「2030年において新築戸建て住宅の6割に太陽光発電設備が設置されることを目指す」と目標が設定されています。

断熱等級7 暖房いらずの最強断熱断熱等級6 室温と電気代のバランスを取るために最低限必要なレベル断熱等級5 ZEHのレベル断熱等級4 20年以上前のレベル断熱等級3 実質無断熱

そこでわたしたちは国の方針を見据え、「断熱等級６以上」の住宅を推奨しています。2050年にはカーボンニュートラルが実現できるよう、わたしたちは国のロードマップにしたがって、経済産業省・国土交通省・環境省と連携しながら、住まいの省エネ・省CO₂化に取り組んでいきます。

断熱等級６以上の家を
実現するためのポイント

熱と空気の勝手な出入りを防ぐ断熱・気密

少しの電気で室内を健康・快適高効率設備

自然エネでタダの電気太陽光発電

断熱等級６以上の家をつくるメリット 01 経済的

断熱等級６以上の家をつくって住宅そのものの性能を高めることで、室内が外気温の影響を受けにくくなり、高騰する光熱費を抑えることができます。イニシャルコストは上がりますが補助金を活用することもできますし、長い目で見れば将来的なランニングコストの削減につながります。わたしたちは長期的な視点からみた省エネな家づくりをご提案いたします。

断熱等級６以上の家をつくるメリット 02 命を守る

熱中症の発生場所

熱中症による年平均死者数492人住宅38.7% 道路・駐車場19.1% デパート・駅など15.0% 労働中13.4% 運動中8.8% 学校3.5% その他1.5%

（出典）人口動態統計（厚生労働省）

家庭内における主な
不慮の事故の種類別に見た
死亡数・構成割合（平成21年）

総数12,873人浴槽内での溺死・溺水など30.8% 不慮の窒息など30.0% 転倒・転落20.8% 火災など9.0% 有害物質による不慮の中毒など4.3% その他5.1%

（出典）「人口動態統計年報主要統計表」
（厚生労働省）

全世界的に気温が上昇しつつある近年、気候変動によって環境が苛烈になり、安全なはずの家の中にいても体調を崩す方が増えつつあります。具体的な症状として夏は熱中症、冬はヒートショックで健康を害したり、亡くなったりするケースが増加していますが、ヒートショックで亡くなる方については交通事故死の約1.8倍と多くなっているのが現状です。

そこでわたしたちは断熱等級６以上の性能によって外の環境に左右されず、住む人の命を守る家づくりを目指しています。健康に暮らせる家を建てることは、何となく長生きするのではなく健康寿命を長く保つために有効な手段のひとつだとも考えています。

イギリスの冬期室内温度指針

21℃住宅における全ての室温の推奨室温 18℃住宅における全ての室温の最低推奨室温 16℃血圧上昇や循環器疾患を引き起こす恐れ→脳卒中心筋梗塞のリスク大 8℃呼吸器系疾患に対する抵抗力が低下→肺炎のリスク大 5℃低体温症を起こす危険性大

（出典）「Cold Weather Plan for England
（イングランド防寒計画）2015.10」
英国保健省イングランド公衆衛生庁

またイギリスでは、住まいのすべての室温を18℃以上に保つよう法令で定めています。なぜかと言うと、室温が18℃以下になると健康リスクが高まる恐れがあるからです。またドイツでは1970年代におきたエネルギー危機をきっかけに、現在に至るまで建築物の断熱化に注力しています。このように海外では「室温」、特に「部屋の寒さ」によって人体は大きく影響を受けることが注目されています。
室温を一定以上に保つためには住宅の高断熱化・高気密化、設備の高効率化が必要不可欠です。どの部屋も常に18℃を保っていれば寒さによる呼吸器・心血管の疾患リスクも回避でき、部屋と部屋を移動する際にも、体が温度差による悪影響を受けることもありません。そこでわたしたちは断熱等級６以上の家をつくることによって部屋どうしの温度差をなくし、住む人の身体に負担が少なく快適な家づくりを推進しています。

断熱等級６以上の家をつくるメリット 03 快適性

室内の快適さの決め手となる
「温熱環境」６つの要素

家の中が快適と感じるかどうかは、長らく人それぞれの主観によるものでした。技術の進歩したいま、「温熱環境」を測定して快適さを数値化することによって、それを科学的に最適化するような家づくりを進めることが可能となりました。
温熱環境を構成する要素は「気温（室温）」「湿度」「気流」「輻射熱（放射熱）」「代謝量」「着衣量」の６つです。